『人生に正解なんてない』といった名言をよく耳にします。

 

この考え方は正しいのですが、「人生の生き方がわからない……」と悩んでいる人に強要しても逆効果となるでしょう。

 

今回は、人生の正解に関する正しい知識を紹介します。

 

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『人生に正解なんてない』の名言

 

『人生に正解なんてない』『人生に正解などない』といった名言を聞いたことがあるはずです。

 

人生に正解はない……。正しいか、間違っているかで考えれば、これは正しいと思います。

 

人生にはいくつもの未来が存在し、どの道を選ぶかは人それぞれだからです。

 

人生の生き方を主張したり、強要してくる相手に対して「人生に正解なんてないよ」と諭すのが正しい名言の使い方となります。

 

なので、人生に迷っている人に対して使うべき言葉ではないと思います。

 

もし、この意味を正しく伝えたいのなら、『人生に正解なし 人生すべて無駄なし』のほうが親切です。

 

人生に正解なし 人生すべて無駄なし

 

『人生に正解なんてない』という名言は、聞き方によっては無責任に感じることがあります。

 

これは、面接が受からない就活生に対して「頑張れ!」と声をかけてしまうのと同じ意味かもしれませんね。

 

頑張っていない就活生はいません。そんな相手に対して「頑張れ」というのはプレッシャーであり、何より苦痛となります。

 

なので、人生の正解がわからないと悩んでいる人に対して「人生に正解はないよ、大丈夫!」とか「考えすぎ。人生に正解なんてないから」というのは、どことなく無責任に感じてしまうのです。

 

それなら、まだ『人生に正解なし 人生すべて無駄なし』の名言のほうが伝わりやすいと思います。

 

『人生すべて無駄なし』の部分が、『人生に正解なんてない』の解釈の役割を担っているからです。

 

例え、人生の正解を見つけるために遠回りしたとしても、最終的に自分なりの正解を見つけることができたのなら、無駄な寄り道(人生)にも意味があると伝えることができます。

 

だからこそ、今はたくさん「人生の正解がわからない……」と悩むべきなのです。

 

人生の正解がわからないのは当たり前

 

テストには、必ず正解があります。

 

それは、授業で正しい答えを習っているからですね。

 

しかし、人生には明確な答えはありません。

 

例えば、それほど意識していなかった相手に愛の告白をされたとき、『付き合う』ほうが正解なのか、『付き合わない』ほうが正解なのか……。こればかりは、そのタイミングで分かるはずもありません。

 

人間は未来を見通す力がないため、人生の正解がわからないと悩むのは当たり前です。

 

だからといって、わからないからと人生を放棄することはできません。

 

先ほどの例なら、告白された相手に返事をする必要があります。

 

人生の中では、わからなくても答えを出さなければならないタイミングがあるのです。

 

こういうときは、人生の生き方の正解を選ぶべきでしょう。

 

人生の生き方の正解とは?

 

人生には選択肢がたくさんあるので、その中から正解を考えるのは確かに難しいです。

 

ですが、まっとうな生き方の正解なら明確にできるのではないでしょうか?

 

まっとうな生き方とは、『人の道を外れていない』『家族に知られても恥ずかしくない』といった生き方のことです。

 

後々になって、選んだ道を振り返っても恥ずかしくない生き方なら、少なくとも「あのやり方は間違ってた!」と頭を抱えることはありません。

 

逆に、どこか後ろめたい卑怯な理由で選んでしまったら、「どうしてあのやり方をしてしまったのだろうか……」と後悔しやすいです。

 

それこそ、好きでもない相手に告白されたとき「いや、待てよ。付き合ったら貢いでくれるかな?」と卑しい考えで選んでしまったら、人生の生き方の正解とはいえないでしょう。

 

もちろん、これは多数意見に従う道が正解という話ではありません。

 

「他人に支持されなくも、これが私の正義だ!」と強い信念があるのなら、その道に進むことは間違いではないです。

 

ただし、誘惑に負けたり、ズルをしたいといった欲に負けて選択肢を決めてしまうのは恥ずかしいと思います。

 

心のどこかで恥ずかしいと思う選択肢にするぐらいなら、人生の生き方の正解を選んだほうが正しいといえるでしょう。

 

人生の選択肢の正解はない

 

もちろん、すべての選択肢が『まっとうな生き方』に当てはまるわけではありません。

 

それこそ、「社内のリストラ候補を君に決めて欲しい」と言われたら、どの選択肢でも迷いが出てしまいますよね。

 

このように、『人生の選択肢』という区切りになると、やはり明確な正解は存在しません。

 

ときには、選択を誤ってしまうこともあるでしょう。

 

なので、常に正しい選択肢を選ぶことよりも間違ったときにどう成長するかを考えたほうが良いです。

 

その方法は、こちらで解説しています▼

人生の選択を間違えた時、後悔より失敗の回数だけ強くなれると思うべき

 

人生とは不確かな未来でできていますので、何度も選択肢する機会が訪れます。これを難しい言葉で表現すると確率論といいます。

 

ただし、世の中には『人生は決定論である』と考える人もいます。

 

つまり、あなたは自分で選択肢していると思っていても、実は誘導されているものを選んでいるだけという考え方もあるのです。

 

人生の決定論については、こちらで解説しています▼

人生の決定論とは自由意志の意味を否定する?確率論の違いも解説

 

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まとめ

『人生に正解はない』といった類いの名言は、確かに正論です。

 

ですが、「人生の正解がわからない」と本気で悩んでいる人に使うと、ちょっと無責任に聞こえることもあります。

 

そういう人には、人生の生き方の正解をしっかりと教えてあげることが大切です。

 

もちろん、人生の正解を教えるのは非常に難しいです。

 

ときには、『人生の成功こそが人生の正解』だと思う方もいるからです。

 

人生の成功には何が必要か知りたい方は、こちらをご覧ください▼

人生の成功の定義や秘訣とは?【失敗や診断が必要です】

人生で差がつく理由と縮め方【差がありすぎるときの埋め方】

 

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