『人生は損切りが全て』という人がいます。
人間関係、ビジネス、映画……。こういったものは、損切りしたほうが人生を豊かにできるというのです。
本当に損切りできないと人生を損させてしまうのか、解説していきます。
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人生の損切りの意味とは?
『人生の損切り』という意味を知るために、まずは『損切り』という言葉の意味を覚えておきましょう。
損切りとは、投資でよく使われる用語です。
投資家は、FXや株で利益を生み出します。
しかし、ときには負債を出すこともあります。つまり、損をするわけですね。
問題なのは、損している状態を何とかしないとどんどん悪い方向に進むということです。
FXでいえば、「よし、ここからドルが上昇する」と思ってドルを買ったのに、実際はどんどん下がっていくときですね。
100円で買ったものが98円、95円と下がり、ついに90円まで下がってしまいました。
もし、これが1,000,000円の取引だったら、100,000円も損することになるのです。これは大損ですね。
そこで、多くの投資家は98円に下がった段階で「これ以上は損を出したくないから取引を中止しよう!」と決断します。
すると、損失は20,000円で止まるわけです。
つまり、大損する前に小さな損を切り捨てたことになります。これを損切りと言います。
では、損切りの意味が分かったところで『人生の損切り』を考えてみましょう。
これは、あなたの人生の中でこれ以上持ち続けていると損をするものを切り捨てるという考え方となります。
生きていると、たくさんの出会いがありますし、手にできるものも増えていきます。
しかし、ときには断捨離しないと損をすることもあるのです。
人生は『捨てる』ことをうまく取り入れることで、向上させることができます。
そのことについては、こちらで解説しています▼
そして、あなたに損切りする能力があるかどうかを判断するのは、『映画の損切り』を考えるとすぐに分かります。
損切りは映画で試せる?
「FXに向いている人は映画を損切りできる人だ」と例えられることがあります。
では、映画の損切りとはどういう意味なのでしょうか?
あなたは映画を見ているとき、こんな風に思ったことはないでしょうか。
「この映画、つまらないな……」
冒頭から説明ばかりの映画、過激な演出ばかりで文学性が足りない映画……。映画は好みもありますが、見る前の想像と内容がかけ離れていると『面白くない』『つまらない』と思ってしまうものです。
さて、そんな映画と出会ったとき、あなたなら『そのまま映画を見続ける』『映画を見るのをやめる』どちらを選びますか?
これこそ、損切りの能力が高いかどうかをチェックできる質問となります。
損切りができる人は、自分にとって利益を感じない映画は見るのをやめてしまいます。2時間も無駄になるからです。
一方、損切りができない人は「いや、後半で面白くなるはず。これは、評論家が絶賛している作品なんだから」と思い、最後まで見続けることになります。
それで面白ければ儲けものですが、ときには最後まで面白くない映画もありますよね。
そのリスクを考えたとき、損切りできたほうが最低限の損害に抑えることができる……。これが損切りの意味であり、利益を生み出す考え方となります。
もし、『映画を見るのをやめる』を選ぶことができた人は、お金を儲けるのが潜在的に得意な人かもしれません。
興味があるなら、ぜひこちらの記事をチェックしてみると良いでしょう▼
一発逆転でお金を手にする方法!仕事とギャンブル、人生どっちが得?
もちろん、『そのまま映画を見続ける』ことが悪いという話ではありません。
むしろ、映画のように演じることで人生がうまくいくときもあります。
そのことについては、こちらで詳しく解説しています▼
【人生は映画だ】人生を演じることで仕事も役割をこなせるようになる
ただし、利益を重視するビジネスにおいては、損切りは成功の近道となるでしょう。
損切りでビジネスは成功する
ビジネスにおいて、損切りできない人は成功できません。
何故なら、ビジネスでは利益が全てだからです。
とても冷徹な考え方に聞こえますが、企業は稼ぐことができなれば従業員たちの給与を支払うことができません。
なので、利益にならない取引先は切るべきですし、いくら時間をかけても成功しなかった事業は速やかに終わらせるべきなのです。
「あの取引先にはお世話になったから……」「この事業は先代の夢だったから……」といった情に流されてしまうと、ときに莫大な損害を受けることになります。
そうなる前に、しっかりと損切りする……。これがビジネスを成功させる基本的な考え方となるのです。
もちろん、成功を収めるためには他にも重要なことがあります。
人生を成功させる秘訣については、こちらをご覧ください▼
そして、損切りの考え方は人生においても共通する部分があります。
その1つとして、人間関係の損切りがあげられます。
損切りと人間関係について
人間関係を損切りする……。これに関しては、ちょっと躊躇ってしまう内容ですよね。
自分が損をしないために、今まで友好関係を築いてきた相手を切る……。見方によっては非道と言われそうですね。
ですが、世の中には損切りしなければ幸せになれない人間関係があるのも事実です。
連帯保証人になって欲しいと頼んでくる先輩、宗教に勧誘してくる友人、お金を貸して欲しいとたびたびやってくる親戚……。こういった人たちは、自分のことしか考えていません。
どんなに交流が長い相手であっても、越えてはならない一線というものがあります。
それを越えた相手に対して、あなたが無理に付き合う必要はないでしょう。
そういうときは、きっぱりと人間関係を損切りしたほうがいいのです。
これに関しては、周囲の人も理解を示してくれます。
ただ、これができる人間は少ないかもしれませんね。
人間は『情』という感情に流されやすい生き物だからです。
ダメな男を損切りできない女は不幸になりやすいのも、そのためですね。
男との恋愛を損切りできない女は不幸になる
女性は、恋愛する生き物です。
ですが、ときには恋をしてはいけない男性を好きになってしまうことがあります。
これが『相手にパートナーがいる』という問題なら、アリ・ナシで意見が分かれるかもしれません。
しかし、『お金を貢いでいる』『暴力をふるわれる』といった問題なら、速やかに離れなければいけません。
ですが、女性は情に流されやすい人が多いため、「ごめん、もうしないよ」「今度はちゃんとするから」といった言葉を信用してしまいます。
その結果、ダメ男の恋愛を損切りできない状態を続けてしまうのです。
どうしても損切りできない恋愛が終わるタイミングは、誰かが助けてくれるケースが圧倒的に多いです。
そのタイミングが早ければ良いのですが、多くの場合は長期化したあとになってしまいます。
失った時間は元には戻らないので、その前に自分の意志で損切りするべきだといえるでしょう。
恋愛の問題は1人で抱えず、すぐに誰かに相談するべきです。
そうすることで、不幸な人生から早めに抜け出すことができるでしょう。
人生は損切りが全て?
さて、ここまで人生の損切りについて解説してきました。
では、人生は損切りが全てなのでしょうか?
この答えはノーだと言えます。
損切りとは、利益重視の考え方です。しかし、人生の中では利益よりも大切なものがあります。
確かに、切らなければならない人間関係もあるでしょう。しかし、家族の縁だけは切るべきではありません。
血の繋がった家族なら、どんなことがあっても一緒にいるべきです。間違ったことをしたのなら、一緒に償っていくのが本当の家族ではないでしょうか?
もちろん、生き方は人それぞれです。1から10まで利益重視の損切りを行っても間違いではありません。
しかし、そんな生き方をしたらみんな離れてしまうと思います。
それなら、家族を守る必要最低限の損切りぐらいにしておいたほうが、人生は楽しく過ごすことができるでしょう。
お金を増やすことは簡単ですが、信頼関係を築くことは時間がかかることを忘れてはいけません。
人生損してる人の特徴はこちらでまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください▼
人生損してる人の特徴は?【お人好しな性格の女は得してますよ】
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まとめ
人生の損切りとは、大損する前に損になりそうなものを切り捨てる行為です。
あなたの資産や命を脅かすものは、どんどん損切りしたほうが良いです。
ですが、我慢できそうな問題まで損切りしてしまうと、反発を生むこともあるので注意しなけばいけません。
人生は不公平なことだらけです。それらすべてに腹を立てて損切りするのではなく、別のやり方でアプローチしたほうが賢く生きることができるでしょう。
不公平な人生を生き抜く方法は、こちらでまとめています▼
人生の不公平は当たり前?神様は不公平すぎると思ったときに考えること
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