宝くじで大金を手にした男性から興味深い話を聞くことができました。
その方がいうには「宝くじが当たった人間にしか、『人生あがり』の本当の意味は理解できない」らしいです。
どういう意味なのか、紹介していきます。
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人生あがりの意味
そもそも、『人生あがり』の意味を知っていますか?
辞書には記載されていない造語であり、いつから出てきた言葉なのかも定かではない……ちょっとミステリアスな言葉だったりします。
しかし、その意味は誰もが何となく理解しているのです。
『人生あがり』の『あがり』とは、人生ゲーム(すごろく)でゴールにたどり着いた人間が口にする「あがり!」と同じ意味です。
つまり、人生をゴールすることができた状態というわけです。
宝くじに当選したことで、人生で稼ぐことができる一生分の大金を手にしたわけですから、『人生あがり』と思ってしまうのは当然かもしれませんね。
宝くじの体験談(当時30代の男性)
僕は、この男性とは2年ほど前からの付き合いで、どこにでもいる平凡な中年男性だと思っていました。
しかし、人生について熱く語りあっていたとき、「オレ? 宝くじ当たったことあるよ。しかも1等」と言い出し、僕は驚きを隠しきれませんでした。
その後、宝くじの興味深い話を聞くことができました。
彼は仕事で日本中を飛び回っており、そのついでに宝くじを買っていたそうです。
そんな生活を4年ほど続けていたある日、ちょくちょく1万円が当たる宝くじ売り場と出会いました。
その名は『西銀座チャンスセンター』。宝くじが当たると噂の売り場でした。
毎年行列ができる場所だったため、最初は面倒に思って買わなかったと言います。
しかし、行列に並びたくなるのも人間の心理らしく、その時は興味本位で並んでみることにしたそうです。
すると、今までの最高当選金額が3000円だったのに、1万円が何度も当たるようになりました。
「これって、ひょっとして来るんじゃないか?」と思い、グリーンジャンボ(現在のバレンタインジャンボ)、ドリームジャンボ、サマージャンボ、オータムジャンボ(現在のハロウィンジャンボ)、年末ジャンボと購入し続けました。
彼の予想は見事に当たり、年末ジャンボで1等に当選することができたのです。
銀行で実際のお金を目の当たりにしたとき、「人生あがりだ!」と歓喜したそうです。
彼は、月30万円の人生から一変し、億万長者となりました。
彼が最初に取った行動は退職でした。
これ以上、働く必要はないと思ったからです。
次に、東京の一等地に二階建ての家を購入し、前から欲しかったポルシェをガレージに収めました。
しばらくは優雅に生活していましたが、その暮らしにも飽きて旅行し続ける人生をスタートします。
日本は営業であちこち訪れていたので、世界を旅して周ったそうです。
言葉が通じなくてもジェスチャーだけで会話ができることに、彼は驚きと興奮を覚えました。
今まで考えたこともなかった『世界平和』が訪れる未来を、心の底から願うようになったと言います。
1年ほど飛び回り、彼は日本へと戻ってきました。
そして、また東京の豪邸で美味しいものを食べたり、欲しい物を購入する生活に戻ったのです。
それから1年後……。預金が底をついたため、豪邸と愛車を手放し、月15万円のアパートを借りて仕事を探すことになります。
しかし、なかなか就職先は見つからず、1年後にはそのアパートも解約し、田舎の実家に戻るしかありませんでした。
それから5年後に僕と出会い、現在に至ります。
今は月24万の営業職で頑張っていますので、昔の仕事と比べて6万円も下がった生活を送っていることになります。
率直に、僕は「宝くじに当たって良かったですか?」と尋ねてみました。
「そりゃあ良かったよ。一般人が見られない景色をみて、体験できないことを五感で楽しむことができたからね。でも、幸せだったかと聞かれたら、ちょっと違うかなあ」
彼は、宝くじに当たったことで嫌な思いもしたと話してくれました。
誰にも当選したことを話していないのに、携帯にはひっきりなしに募金の電話が鳴り止まなかったそうです。
当選がバレた理由は、彼の行動を見れば一目瞭然です。
突然、真面目に働いていた人間が会社を辞め、東京の一等地で豪邸を建てて、高級車を乗り回していたら誰でも気づきますよね。
そういった噂が流れたことで、最終的には個人情報の漏洩にも繋がってしまったのです。個人情報を漏らしたのは、どう考えても元職場の人間ぐらいしかいないと言います。
彼が世界旅行を考えたのも、実はそんな理由からでした。
「後悔しかないよ、今は。なんであんなお金の使い方しちゃったのかなあって。でも、止まんないんだよ。金銭感覚がね、どんどん狂ってきちゃう。衝動買いで500万使うのとか、当たり前だったから」
さて、ここで彼が当選した金額を紹介したいと思います。
ここまでの話を聞いていたら、1~2億円の話だろうと思いますよね。
ところが違います。彼が当選した金額は4億です。4億を4年ちょっとで使い切ったというのです。
僕も最初は「そんな馬鹿な……」と笑っていましたが、見せてもらった通帳には確かに4億と記録されていました。
「普通、絶対使い切れないと思うよね。だから、どんどん使っちゃうわけ。何が凄いって……何に使ったのか、ほとんど覚えてないんだよ、これが」
一文無しになって豪邸と愛車を売った後、月15万円のアパートを借りたことも普通に考えればおかしい話です。
もとの生活に戻るなら月5万以下の物件を探すべきなのに、どうしても生活の水準を下げたくない気持ちが勝ってしまったのです。
その後も、家賃とは別に月200万以上の出費をしたため、最後の財産も底をついてしまったというわけです。
この4年間で、彼は『人生あがり』の本当の意味について学んだと教えてくれました。
「人生ゲームじゃないんだから、億のお金があっても『あがり』は約束されない。生きている間に『人生あがり』なんて来ない……命が尽きる瞬間が『人生あがり』のときなんだよ」
宝くじを当てるコツ
興味本位で「宝くじを当てるコツはあるんですか?」と聞いてみました。
すると、「それは確実にある」と答えられ、かなりびっくりしました。
「宝くじは連番かバラのどっちとか、当選確率を計算してるアホがいるが、そんなもの意味がない。大事なのは神頼み、それだけ」
正直、ちょっと拍子抜けした回答だったのですが、彼の目は真剣でした。
「運を呼び込むってのはそういうこと。当選してる奴らはみんなそうしてた。あとは、運が向いてくる場所で買うのもアリだな」
つまり、人気の売り場で購入することも一理あると彼は言います。そういったものは偶然ではなく、運を呼び込むらしいです。
「あと、ケチな奴には絶対に当たらないね。最低でも100枚ずつ購入してる奴が当選してる。オレも100枚で当たった」
確かに、枚数が1桁増えれば、その分だけ当選する確率は高くなります。さすがに1000枚以上は金額的に馬鹿げていますが、100枚なら現実的に購入できそうですね。
東京に行かなくても西銀座チャンスセンターで購入する方法
「『西銀座チャンスセンター』は知ってるけど、わざわざ東京に行くのは面倒……」と思う方は、代行サービスを利用すると良いです。
つまり、あなたの代わりに『西銀座チャンスセンター』の宝くじを購入してくれるサービスがあるのです。
『西銀座チャンスセンター』は3~4時間待ちの大行列ができるので、並びたくない人もこのサービスを利用しています。
【ドリームウェイ】なら『大安の日』に購入してくれるため、願掛けを重視するユーザーからは厚い信頼を得ている代行サービスとなっています。
まとめ
大金を手にしたことで、人生のゴールに到達したように錯覚してしまうことを『人生あがり』と言います。
しかし、実際に人生はそこで終わりではなく、命が尽きるまで続くのです。
計画的なお金の使い方をしなければ、たとえ億単位の貯金があっても使い切ってしまうのが人間です。
あとで後悔しないためにも、宝くじで当選したら、お金の使い方はしっかりと考えるようにしましょう。
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